赤ちゃんの咳や鼻水はRSウィルス感染症かも。症状と予防のまとめ

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本格的な冬の到来とともに様々な感染症も猛威を振るってきます。

風邪によく似た症状のRSウィルス感染症は、特に赤ちゃんや、小さなお子さんが感染した場合に重篤な症状を引き起こす可能性があります。

症状と予防についてあらかじめ知識を得て、感染が疑われる場合には迅速に対処できるよう心がけましょう。

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赤ちゃんの咳、鼻水、発熱はRSウィルスに警戒

例年、冬になると流行するRSウイルス感染症ですが、最近は保育園などの集団感染などもテレビで話題になったりしますね。

感染者は秋から患者が増え始め、12月から1月にかけてが患者数のピークとなります。

RS(respiratory syncytial)ウイルス感染症とは、気管支系の病気のひとつでRSウィルスは冬季に急性の呼吸器疾患を引き起こす原因となります。

RSウィルスには2歳までにほとんどの子供が感染を経験しますが、感染しても免疫は十分にできないため、何度も感染することになります。

感染を繰り返すことで徐々に抵抗力ができてきますので、2歳以上になって感染した場合には鼻かぜ程度の症状で収まることが多くなります。

一方でまだ抵抗力の無い、乳幼児、幼児に感染した場合は重症化するケースもあり、1歳以下、特に生後6ヶ月くらいまでは十分な注意が必要です。

重症化した場合にはインフルエンザよりも死に至る場合が多く、赤ちゃんにとってはとても怖い病気といえます。

RSウィルスの症状 赤ちゃんの場合の注意点

RSウィルスの症状は主に鼻水発熱です。

38℃台の発熱は主に初期症状として表れますが、呼吸状態の悪化により入院が必要となった場合には38℃以下あるいは平熱になっている場合も多く、熱が下がったからといって安心してはいけません。

症状が進むとさらに次のような症状がみられます。

鼻詰まり
激しい咳
ぜーぜー、ひゅーひゅーといった喘息発作のような呼吸音

赤ちゃんの場合は特に鼻を自分でかむこともできず、鼻詰まりと咳で呼吸が苦しくなります。

また、食欲の低下、ミルクの飲みが悪い、吐き戻す、肩で息をするなどの症状も見られる場合があります。

唇や鼻が青紫色になり、呼吸数が増えて苦しそうな表情になっている場合は要注意です。早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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RSウィルス感染症を予防するには

RSウィルス感染症には効果のあるワクチンはなく、多くのケースでは症状を緩和する対処療法を行うことになります。

水分や栄養を補給し、保温に注意しながら十分な睡眠がとれるようにします。安静にしながら症状が回復するのを待ちます。

但し、症状が重症化した場合には入院が必要となるケースもありますので、まずは早めに診察を受けることが大切です。

RSウィルスは飛沫感染、接触感染により広まりますが、石鹸や消毒用アルコールなどで容易に感染力を失います。

まずは予防手段として次のことを行ってください。

外から帰ったら手洗い、うがいをしっかりする

食事の前には手をよく洗う

また、他の子供や大人からも感染する可能性が高いので家族皆でこれらの予防を行いましょう。

マスクのできるお子さんの場合はマスクをするのも効果的です。

RSウィルスに対するワクチンはありませんが、シナジスという予防薬(抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体)を月に1回注射することでRSウィルス感染による重篤な下気道疾患の発症を抑制できます。

特に重症化するリスクの高い次のような特徴をもつ赤ちゃんの場合にはシナジスを予防注射する病院もありますので覚えて置いてください。

・早産で生まれた赤ちゃん
・慢性肺疾患をもつ赤ちゃん、および2歳までの子ども
・先天性心疾患をもつ赤ちゃん、および2歳までの子ども
・ダウン症や免疫不全をもつ赤ちゃん、および2歳までの子ども

これを詳しく書くと次のようになります。

RSウイルス感染流行初期において(保険適応条件)
・在胎期間28週以下の早産で、12ヵ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29週~35週の早産で、6ヵ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児及び幼児

早産で生まれた赤ちゃんは、出生後の月数が少ないほど重症化のリスクが高いので、流行の時期になる前にお医者さんに聞いてみておくとよいでしょう。

シナジスの効果は約一ヶ月なので、月に1回の接種になりますが、他の予防接種と同時に受けることも可能です。

シナジスは1回の注射に8~25万程度(体重により使用量が異なる)かかりますが、上に挙げた条件に該当する場合は健康保険が適用されます。

自治体により異なる場合もありますし、赤ちゃんの成長とともに1回の注射がどんどん高額になってきますので事前に確認しておきましょう。

保険適用や乳幼児医療費支給制度の対象であればかなり負担は少なくできますが、一時的には高額な注射代が必要になってきます。

もう少し気兼ねなく予防接種できるようになんとかして欲しいところですね。

まとめ

RSウィルス感染症は軽い風邪かと思ってのんびり様子を見ていると重症化してしまう可能性があります。

感染したかもと感じたら、なるべく早めに診察してもらいましょう。息苦しくて苦しそうとか、激しい咳をしていたり、顔色が悪いときは要注意です。

インフルエンザの記事も確認してみてください。
インフルエンザかなと思ったら症状や発熱で風邪と見分けて対処しましょう

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