お歳暮は年末のご挨拶として、その年にお世話になった人、主に目上の人に感謝の気持ちを表すものです。
誰にでも贈って良いのでしょうか?贈るべき人は誰でしょうか?
お歳暮の歴史はどう始まったのか、現代の風習などをここで確認してみてください。
お歳暮は誰に送るべきなのか
お歳暮は誰々さんに贈らなければならないというルールはありません。ただし、一度贈ってしまうと、毎年贈り続けることになってしまいます。
新婚の頃、仲人さんにお世話になったからとお歳暮を贈ったら翌年も贈らなければならなくなり、困ったな‥と思いましたが数年続けました。
お中元も贈ったように記憶しています。
今思えば、親に聞いてみればよかったなと思います。
もし、品物を渡すならどこかに旅行に行ったお土産などにすればよかったのでしょう。何も知らずに初めてしまったのが失敗でした。
お歳暮を辞めたきっかけは、転勤で引越しになったからでした。配達で贈ることも可能ですが、先方も「もういいのでは‥」という空気もありましたので辞めてよかったと思っています。
自分たちの親にお歳暮を贈る家庭は、その親もお歳暮を親に贈っていた習慣があることが多いです。
私の親戚や嫁ぎ先の義姉はお歳暮を親に贈る習慣がありますので、全く抵抗はありませんでした。
お歳暮の習慣のない家庭だと、お歳暮を贈ってくると「他人行儀なことをして!」と思われそうなので難しいですね。
会社の場合だと、特に最近はお歳暮は上司に贈らないことが多いのではないでしょうか。
中小企業や個人の会社ですと、場合によっては上司から贈ってきたりと、色々なケースも多いですのでそこはケースバイケースで対応が必要になります。
会社のしきたりによっては、ボーナスのあと上司に贈る会社の人もいました。1人、2人ではなかったので大変な出費になると思ったものです。
一方、習い事の先の先生に贈る場合もあります。日頃お世話になっている感謝の気持ちということなのでしょう。
お中元、お歳暮は一度、贈ってしまうと、翌年も続けることになり止めることが難しいので、良く考えてからどうするか決めましょう。
お歳暮の歴史と現代の風習
【お歳暮】
お歳暮のはじまりは室町時代と言われています。
1月15日を上元、7月15日を「中元」、10月15日を下元として、天の神をまつる日としていました。これに日本古来のお盆の行事が交じって定着したのが「お中元」「お歳暮」です。
もともと、お歳暮は中国からやってきました。中国では季節ごとにお供え物を贈る習慣がありました。
はじめは、本家、分家の考え方で、本家から出て分家に行った人が年末に「お歳暮」として贈り物をしたといわれています。
今でも塩鮭を贈る人はいますが、鮭や餅など年末年始に必要なものを贈る人が多かったようです。
本家、分家だけ贈っていたお歳暮も江戸時代は商人たちが決算期であるお中元やお歳暮の時期にお得意様に手ぬぐいを配ったことがより一層お中元、お歳暮を活発化したと言われています。
明治時代になると、一般市民がもっと活発になり現代のようなお歳暮にかなり近くなりました。
現代の風習はどうかというと、
12月中にお歳暮を贈ります。地域によって多少バラつきがありますが、12月20日までには先方に届くように贈ります。
贈る相手は、実家、義実家、親戚、お世話になった先生などです。学校などもありますが、公立学校は贈答品が禁止されていることもあります。私立学校ではあるようです。
会社関係では、お得意先、上司に贈ることもありますが、担当が変わった‥などの異動があれば贈り先が変わる場合も多いです。
また、最近では企業コンプライアンスの関係で禁止するケースも増えています。贈答に関しては独断で決めずに上司に相談するようにしましょう。
まとめ
意外にもお歳暮の歴史は古く、日本人に深く定着していることがわかりました。
最近は、デパートなどでもお歳暮商戦が活発化しており、早期割引などの特典を出して顧客の獲得に必死です。
実家に電話し「今年のお歳暮は何がいい?」と聞くのも、今年も親が元気で良かったと嬉しくなります。
お歳暮を選ぶのもちょっとした楽しみの一つですね。