師走に入ると、何かと忙しくて慌ただしいですよね。いつもと同じように過ごしたいところなのですが、「年末」というだけでバタバタしがちです。
お歳暮も贈ったり、贈られてきたりして後で書こうと思っていたお礼状をうっかり忘れてしまうこともあるかもしれません。
そんなときの対処法とお礼状の例文について、お話していきたいと思います。
お歳暮のお礼状が遅れた場合の対処法
年末のバタバタでお歳暮のお礼状を忘れてしまった・・・というとき、自分だけの問題で済めばよいのですが、主人の取引先の関係の方から贈られてきたお歳暮だった場合、忘れた・・・では困ってしまいますね。
通常、お歳暮のお礼状はすぐ書くものですが、一週間もたってしまったときでも、お礼状が遅れてしまったことを詫びて、お歳暮のお礼をすることが大事です。
ご主人の関係の人の場合、お礼状を出すのが遅れてしまったときは、そのことをご主人につたえましょう。仕事関係ですと、そういったことが大事になってきます。
相手からお歳暮が届いて、それっきりというわけにはいきません。必ずお礼状が必要になってきます。あまり遅くなってしまったときは、ご主人から先方に電話で先に一言いってもらった方がよいかもしれません。
お歳暮のお礼状が遅れた場合の書き方は、通常のお礼状のような同じ書き方ではいけません。
お歳暮のお礼状が遅れた場合の例文
お歳暮のお礼状は本来2~3日で用意するものです。
通常のお礼状は、時候の挨拶とお歳暮を頂いたお礼を述べた上で、寒い季節になるのでお体に気を付けてください‥というような内容のお礼状になります。
お礼状が遅くなってしまったときは、上の文に加えて必ず遅くなってしまったことを詫びる文章を入れましょう。
【文例1】
寒さが身に染みる季節になってきました。
みなさまお替わりございませんか。
さて、この度はお心のこもった品物を頂戴して、誠にありがとうございました。
本来ならすぐにでもお礼を申し上げるべきところ、
お礼が遅くなってしまいました。
心よりお詫び申し上げます。
いつもながら細やかな心配りに恐縮するばかりです。
寒さ厳しい季節折、どうぞご自愛ください。
敬具
令和○○年○月○日
○○様
○○(差出人)より
【例文2】
寒冷の季節になってきました。みなさま、ますますご清栄のことと存じます。
さて、このたびはたいへん結構なお品を頂き、誠にありがとうございます。
本来なら、すぐにでもお礼を申し上げるところ遅くなってしまい、
大変失礼いたしました。
いつもながらのきめ細かなお心遣いに、感謝いたします。
寒さが厳しくなってきましたので、風邪など召されませんように
お気をつけくださいませ。
敬具
令和○○年○月○日
○○様
○○(差出人)より
簡単ながら、二つ例文として書いてみました。
お礼状というと、「○○の候‥」から始まる書き出しもあるかと思いますが、先方の受け取り次第では堅苦しい印象になってしまいます。
お礼状が遅れたお詫びを兼ねている場合は、少しソフトな感じの文章がよいでしょう。
まとめ
お歳暮は日本の文化の一つです。海外にはこのような習慣はありません。
海外で物を贈るのは強いて言えば「クリスマスギフト」です。日本にもクリスマスギフトはありますが、贈る相手がお歳暮とは違います。
お中元やお歳暮を贈るというのは、日本人ならではのきめ細かな心遣いを育てる風習もあるのでしょう。だからこそ、日本にお中元、お歳暮が始まってから長く浸透しているのだと思います。
お歳暮を受け取ったら「お礼状」を書くのも日本の文化なのですね。
日本語は横書きにも縦書きにも対応しています。お礼状にふさわしいのは「縦書き」です。
礼儀・マナーとしてお歳暮のお礼状は忘れずに出すようにしてくださいね。