穴の開いたガラス玉、日本ではとんぼ玉と呼ばれるガラスビーズを自宅で作ってみたい。
自分で作ったとんぼ玉でアクセサリーやかんざし、帯止めなど作るのも楽しいですね。
自宅でのとんぼ玉作製にチャレンジしたい方に私の体験談とともに、とんぼ玉制作に必要な環境とその準備についてご紹介していきます。
とんぼ玉を自宅で制作するための準備
とんぼ玉制作にはガスバーナーとガラスというちょっと扱いの面倒なものを使う必要があります。自宅でのとんぼ玉制作では火を扱うこととガラスを扱うことの2点に注意が必要となりますので、あらかじめこの点について十分検討してから準備をはじめましょう。
火の扱いにおいては
これらについて十分に防止策を用意しておくことが必要です。
また、ガラスの扱いについては
といった点に留意して環境を整えることが望まれます。
ガラスの飛散や熱されたガラスの落下は作業中にけっこう起こりますので机の上だけ整えるのでは不十分です。
次の章で具体的な環境準備について説明します。
とんぼ玉制作用のガスバーナー周りの準備
とんぼ玉制作にはガスバーナーを使います。まず、ガスの用意ができないとどうにもなりません。
何処でとんぼ玉を作るかですが、キッチン近くであれば、キッチンのガス栓の余りを使う、キッチン以外の部屋であれば新たにガス栓を用意することを検討する必要があります。
私の場合はガレージがあったので、そこの窓付近に場所を確保してガレージに新たにガス栓を用意しました。
ガス栓の新設についてはガス会社に確認したところ無料でガスパイプの施設やらガス栓の用意などをしてくれました。
ガス会社ではガス暖房器具などの販売のために、ガス栓の設置などを無料で行ってくれるところも多いと思いますので、ガス会社へ確認してみてください。
とんぼ玉制作用のガスバーナーは都市ガス用、プロパンガス用、両タイプ兼用といくつか種類がありますので、自宅のガスのタイプにあったものを購入する必要があります。
ガス漏れの対策としては、まずガス報知器を設置します。私の場合はこれもガス会社の方が用意してくれました。報知器用には電源が別途必要です。
また作業終了後にガスホースを簡単に外せるように、ワンタッチで外せるプラグを使うと良いです。
最近のオール電化の家庭ではそもそもガスの契約が無いこともあると思います。
そのような家庭向けにカセットボンベ式のガスバーナーも販売されています。
作業中にガスが切れてしまうなどの制限はありますが、ガス栓の位置によらず使用場所の制限が少ないという利点もありますのでガス栓が無い、ガス栓からホースを引けないなどの環境の条件次第ではこちらを検討してみても良いと思います。
とんぼ玉作りではガスバーナーの火を長時間燃焼させるため、酸欠防止のために、換気方法も考えておく必要があります。
窓の近くでということでも良いですが、窓から吹き込む風は制作中には結構やっかいです。ガラスの温度が下がってしまってガラスの曇りが出たり、割れたり作品の失敗に繋がる場合があります。
できれば作業台近くに専用の換気扇を用意することが望ましいです。
また、カーテンなどが作業場の近くにある場合は、風でカーテンがガスバーナーの火にかからないように十分な距離をとっておきましょう。
もちろん作業台近くに可燃性のものを置かないなど万が一の危険について考慮しておき、念のため消火器などを用意しておくと良いでしょう。
とんぼ玉制作に適した床などの環境
次にとんぼ玉制作の環境についてですが、まず机、床には必ず熱されたガラスが落ちますので熱で溶けたり、燃えたりする素材では駄目です。
無垢の木材などであれば焦げる程度で済みますが、焦げることは覚悟しておかないといけません。
絨毯などは難燃性のものであれば溶けるくらいでしょうが、落ちたガラスの位置がわかりにくく、掃除してもガラス片が残りやすく、
踏んで怪我をするなどの危険がありますので適しません。
フローリング床は飛び散ったガラス片の視認性は良いですが、ガラスが落ちたところは焦げる可能性が高いです。
難燃性かつ掃除がしやすい板やコンクリートブロックなどを床の上に敷くなどの対応をしましょう。
また、十分に暖まっていないガラス棒をバーナーの火に近づけるとガラスが飛散することがあります。
小さく割れたガラスが例えば衣服などにつくと危険ですし、取り除くのは難しいでしょう。また食品などに混入してしまうのはもってのほかです。
作業場所が普段の生活圏と分けらる専用部屋が用意できるなどの場合を除き、ガラスの飛散防止の為に、作業場所の周辺を囲うなどの対処が必要になります。
ダンボールを使って囲いを作られた方もいらっしゃいました。
最後に小さなお子さんがいらっしゃる場合ですが、作業中は子供が近づかないように十分注意しましょう。
制作に使ったガラス棒や工具はかなりの高温になりますが、見た目では熱いのかどうかはわかりません。うっかり触ってしまうと火傷してしまいます。
その他にも気になって作業が難しいと思いますのでお子さんが大きくなるまでは、自宅ではなく教室に行くことをおすすめします。
まとめ
とんぼ玉を自宅で作るのは時間も自由で楽しいのですが、その環境を整えるのはかなりハードルは高いと思います。まずは作業場所を確保できそうかをじっくり検討してみてください。
また、自宅の作業環境の用意を始める前に一度、体験教室などに行かれることをおすすめします。想像しているものと実際の作業とでは違うことも多くありますので、一度体験してみるとより具体的にイメージすることができると思います。
次の機会にとんぼ玉制作に必要な道具などについてまとめたいと思います。
コメント