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二十四節気の由来や歴史と2017年のカレンダー

お祭り
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立春や夏至など季節ごとに目にするこれら特別な日は二十四節気というもので名付けられています。二十四節気とはどのようなものでしょうか。その由来や各節気の意味についてまとめてみました。
  

二十四節気の由来や歴史

二十四節気はもともと中国で考案されたものです。

中国をはじめ太陰暦を使っていた国では、月の満ち欠けの一周期(29日か30日)を一月として暦としていましたが、その場合は12ヶ月で354日であり、太陽の公転周期365日との差が生まれてしまいます。

この差は1年で11日、3年で一ヶ月強、10年で春が秋になるほどずれてしまいます。

季節による影響を大きく受ける農業ではこのような差が生まれると、季節ごとの作業計画に不都合が生じます。

一方地球の公転周期、つまり太陽の運行は季節にあっています。この太陽の運行を加味して季節にあった暦とするために太陰太陽暦が生まれました。

太陰太陽暦では19年に7度の割合で閏年を儲け、その年は13ヶ月とすることで太陽暦とのずれを防ぐようにされています。

この場合も1年で11日から30日程度のずれが生じるため、季節とのズレが依然残ってしまいます。

さらに一年の初めと四季の初めが一致するようにするため、太陰太陽暦では二十四節気が取り入れられました。

二十四節気では当時を計算の起点とし、1太陽年を24等分した約15日ごとに分割点である節気と中気が設けられました。この方法は平気法あるいは時間分割法と呼ばれます。

しかし、地球の公転軌道が公転軌道が楕円となっているため、太陽の黄道上での運行速度が一定ではありません。

このため、実際の春分点や夏至などにズレが生じるため、黄道情を春分点を基点とする15度ずつの24等分に分け、この点を太陽が通過するときを二十四節気とすることにしました。この方法は定気法または空間分割法と呼ばれます。

歴史的には二十四節気の始まりは中国の戦国時代の頃と考えられ、日本には江戸時代の頃に暦に採用されたと考えられています。

このため、季節毎の名称などは中国の気候に沿ったものになっており、日本の気候で考えると違和感のある部分もあります。

その為、日本では土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」が季節の区分けとして加えられました。

これをあわせて日本の旧暦となっています。

二十四節気の中気と節気

二十四節気では全体を春夏秋冬の4つの季節に分け、
さらにそれぞれを6つに分けて節気(せっき)と中気(ちゅうき)を交互に配しています。

二十四節気一覧 (春)

立春 (りっしゅん)
2月3日頃
正月節 八節
寒さも峠を越え、春の気配が感じられるころ。
春めいてくる日、初めて春の気配が現れてくる日、春立つ日。
立春の前日は節分

雨水 (うすい)
2月19日頃
正月中(睦月:むつき)
陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わるころ。
暖かさに雪や氷が融けだし、これが蒸発して雨水となって降りだす時期。

啓蟄 (けいちつ)
3月5日頃
二月節
冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくるころ。
冬眠していた、蛙や蛇が冬眠から覚めて姿を見せ始める時期。

春分 (しゅんぶん)
3月21日頃
二月中 二至二分(如月:きさらぎ)
太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなるころ。
太陽が春分点に達して昼夜の時間が等しくなる日。
この日をはさんで前後7日間が春の彼岸。

清明 (せいめい)
4月4日頃
三月節
すべてのものが生き生きとして、清らかに見えるころ。
清浄明潔の略で、草木が芽吹き、草木の種類が明らかになってくる日。

穀雨 (こくう)
4月20日頃
三月中(弥生:やよい)
五穀を潤す雨が降るという意味。雨が降り、穀物の芽が伸びてくる頃。

二十四節気一覧 (夏)

立夏 (りっか)
5月5日頃
四月節 八節
夏の気配が感じられるころ。
この日から立秋の前日までが夏になる。

小満 (しょうまん)
5月21日頃
四月中(卯月:うづき)
すべてのものがしだいにのびて天地に満ち始めるころ。
陽気が良くなり、草木などの生物が成長し生い茂る。

芒種 (ぼうしゅ)
6月6日頃
五月節
稲や麦などの(芒のある)穀物を植える時期。
麦を刈り、稲を植える頃の説もある。

夏至 (げし)
6月22日頃
五月中 二至二分(皐月:さつき)
太陽が最も北に寄り、北半球では一年の中で昼の長さが最も長くなる日。

小暑 (しょうしょ)
7月7日頃
六月節
暑気に入り梅雨のあけるころ。
本格的に暑さが始まる頃。

大暑 (たいしょ)
7月23日頃
六月中(水無月:みなづき)
暑気が至り最も暑い日。夏の暑さがもっとも極まるころ。

二十四節気一覧 (秋)

立秋 (りっしゅう)
8月7日頃
七月節 八節
初めて秋の気配が感じられる頃。
涼しい風が吹き、秋らしさを感じるころ。

処暑 (しょしょ)
8月23日頃
七月中(文月:ふみづき)
暑さがおさまるころ。
夏の暑さの峠を越え、朝夕の涼風など秋の涼しさを感じる頃。

白露 (はくろ)
9月7日頃
八月節
しらつゆが草に宿るころ。
大気が冷え、野の草に露がつき、白く見えてくる頃。

秋分 (しゅうぶん)
9月23日頃
八月中 二至二分(葉月:はづき)
秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなるころ。
残暑も弱まり、日ごとに昼の時間が短くなり、秋の夜長が始まるころ。

寒露 (かんろ)
10月8日頃
九月節
秋が深まり野草に冷たい露がむすぶころ。
朝晩の寒さを覚えるころ。本格的な秋の始まり。

霜降 (そうこう)
10月23日頃
九月中(長月:ながづき)
朝の最低気温が下がり、霜が降りるころ。

二十四節気一覧 (冬)

立冬 (りっとう)
11月7日頃
十月節 八節
冬の気配が感じられるころ。
冬の始め。この日より立春までが暦上の冬。

小雪 (しょうせつ)
11月22日頃
十月中(神無月:かんなづき)
寒くなって雨が雪になるころ。
冷え込みが厳しくなり、小雪がちらつき始めるころ。

大雪 (たいせつ)
12月7日頃
十一月節
雪がいよいよ降りつもってくるころ。

冬至 (とうじ)
12月22日頃
十一月中 二至二分(霜月:しもつき)
一年中で最も夜の長い日。
古くはこの日を一年の始まりとしていた。

小寒 (しょうかん)
1月5日頃
十二月節
寒の入りで、寒気がましてくるころ。
この日より節分までが寒の内になる。

大寒 (だいかん)
1月20日頃
十二月中(師走:しわす)
冷気が極まって、最も寒さがつのるころ。
寒の内の真ん中。

雑節

二十四節気を補う季節の移り変わりの目安。土用、彼岸は入りの日付けを示す。

土用 (どよう)
太陰太陽暦では春土用入り、夏土用入り、秋土用入り、冬土用入りから立春、立夏、立秋、立冬までの18日間が土用の期間。
最近では夏の土用だけを指すことが多い。

節分 (せつぶん)
季節の分かれめのことで、もとは四季全てにあったが現在は春の節分だけを「節分」と呼ぶ。
立春の前日。

彼岸 (ひがん)
春分と秋分の前後の3日ずつの計7日のこと。初日を彼岸の入り、当日を中日(ちゅうにち)、終日を明けと呼ぶ。

八十八夜 (はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目をいう。霜が降りることが少なくなる頃。

入梅 (にゅうばい)
太陰太陽暦では芒種の後の壬(みずのえ)の日。暦上の梅雨入り。

半夏生 (はんげしょう)
太陰太陽暦では夏至より10日後とされていた。

二百十日 (にひゃくとおか)
立春から数えて、210日目の日。

二十四節気 2017年カレンダー

2017年の二十四節気カレンダー(定気法)は次のようになります。

冬の二十四節気
小寒 01月05日(木) 13時
大寒 01月20日(金) 6時

春の二十四節気
立春 02月04日(土) 1時
雨水 02月18日(土) 21時
啓蟄 03月05日(日) 19時
春分 03月20日(月) 19時
清明 04月04日(火) 23時
穀雨 04月20日(木) 6時

夏の二十四節気
立夏 05月05日(金) 17時
小満 05月21日(日) 6時
芒種 06月05日(月) 21時
夏至 06月21日(水) 13時
小暑 07月07日(金) 7時
大暑 07月23日(日) 0時

秋の二十四節気
立秋 08月07日(月) 17時
処暑 08月23日(水) 7時
白露 09月07日(木) 20時
秋分 09月23日(土) 5時
寒露 10月08日(日) 11時
霜降 10月23日(月) 14時

冬の二十四節気
立冬 11月07日(火) 15時
小雪 11月22日(水) 12時
大雪 12月07日(木) 8時
冬至 12月22日(金) 1時

まとめ

現在でも様々な行事やイベントに使われている二十四節気ですが、年により日にちが変わりますのでご注意ください。

また、四季にそった時候の挨拶にも使われたりもしますので機会があれば、活用してみてはいかがでしょうか。

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