季節の挨拶として使われる寒中見舞いですが、年賀状の代わりにとか、喪中だとどうするとか、ちょっと使い方がよく分らない所もあります。
具体的な例文とともに寒中見舞いを使うケースを調べてみました。
寒中見舞いとは?その意味や送る時期について
寒中見舞いとは日本の慣習の一種で、主に豪雪地帯、寒冷地の相手を気遣ったり、お互いの近況を報告する挨拶状のことでした。
年賀状の返答や喪中で年賀状が出せなかった場合の手紙として寒中見舞いを送ったり、お歳暮の時期を過ぎてしまった場合に寒中見舞いとして贈ることもあります。
送る時期としては小寒(1月5日頃)から大寒の最後の日の節分(2月4日頃)までの寒中の期間になります。
ちなみに、2月5日以降に届くような場合は、寒中見舞いではなく余寒見舞いとなります。
寒中見舞いはどんな時に出すもの?
寒中見舞いを出すケースとしては次のようなものがあります。
・正月以降の近況を伝えたいとき
身の回りに伝えたい変化があったときや、大雪などの天候で困っていないかを気遣うようなとき。
・年賀状が1月5日までに間に合いそうに無いとき
年末の海外出張などで年賀状が用意できなかった場合。
・年賀状を送っていない相手から年賀状が届いたとき
返信が1月5日を過ぎそうな場合は寒中見舞いとします。
・年末に急遽喪中となってしまったとき
喪中のお知らせも間に合わないような場合に年賀失礼を伝える場合。
・喪中を知らせていなかった人から年賀状が届いたとき
喪中の報告と年賀失礼を伝える場合。
・喪中の相手に年賀状を送ってしまったとき
お悔やみとお詫びを伝える場合。
寒中見舞いの文例 喪中の場合など
寒中見舞いの書き方の基本的な構成としては以下のようになります。
寒中見舞いを送るそれぞれのケースでの基本的な文例をご紹介します。
ご自分の近況などを付け加えても良いです。
・正月以降の近況を伝えたいとき
寒い日が続いていますがお変わりございませんか
おかげさまで私どもは元気に過ごしております
本年もよろしくお願い申し上げます
平成○年一月
・年賀状が1月5日までに間に合いそうに無いとき
寒中お見舞い申し上げます
昨年末○○の都合により準備が間に合わず
どなた様にも年始のご挨拶が遅れてしまいました
ご無礼をお詫び申し上げます
本年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます
平成○年一月
・年賀状を送っていない相手から年賀状が届いたとき
素敵な年賀状をありがとうございました
ご挨拶が遅れ大変失礼いたしました
本年もよろしくお願い申し上げます
平成○年一月
・年末に急遽喪中となってしまったとき
寒中お見舞い申し上げます
昨年十二月に 父 ○○が○歳にて永眠いたしましたので
年始のご挨拶を差し控えさせていただきました
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに
本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成○年一月
・喪中を知らせていなかった人から年賀状が届いたとき
寒中お見舞い申し上げます
早々にご丁重なお年始状を頂きありがとうございました
昨年○月に○○を亡くし服喪中のため
新年のご挨拶を控えさせていただきました
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ
年を越してしまいました非礼を深謝いたします
寒さ厳しき折から皆様のご健勝をお祈り申し上げます
平成○年一月
・喪中の相手に年賀状を送ってしまったとき
寒中お見舞い申し上げます
厳寒の候、いかがお過ごしでしょうか
先日はお父様の喪中を存じあげずに年賀状をお送りし申し訳ございませんでした
お悔やみにも伺わず大変失礼をいたしました
ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます
時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
注意事項
・イラストなどを使っても良いですがあまり派手になりすぎないように。
・お正月のイメージのものは使わないで冬や早春のイメージのものを。
・年賀はがきは使わない。普通のはがきを使います。
まとめ
寒中見舞いをあらかじめ計画している場合は良いですが、年賀状の返しなどの場合はあまり時間を置いて返信するのも失礼ですので、なるべく早く送るようにしましょう。
この記事が参考になれば幸いです。
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