もうすぐお正月ですね。12月に入ると、お正月の準備で忙しくなってきます。
今まで実家でお正月の準備は親任せだった人も、結婚して新居を構えると今度は自分達でお正月飾りの準備が必要です。
張り切って準備するといっても、何から準備すればいいのか、いつからいつまで飾るものなのか分からないことも多いです。
今回は、お正月飾りの準備と片付け、地域性の違いについて解説していきますね。
正月飾りはいつから何を飾る?
お正月飾りはいつから飾るかということですが、現在ではクリスマスが終わった後、12月28日か30日の午前中に飾ります。
29日に飾ると「苦」を連想し、29の数字から「二十苦」となることから縁起が悪いとされこの日は飾りません。
31日も「一夜飾り」と言って、一日で慌てて準備をしたということで年神様に失礼とされているので飾るのを避けます。
お正月飾りに飾るものは主に
・しめ縄飾り
・門松
・鏡餅
・生花
などがあります。
上の4つだけなく、玉飾り、輪飾り(水回り)、床飾り、座敷飾り、掛け軸、神棚飾り、羽子板、破魔弓、破魔矢などの種類があります。
たくさん種類があるのですが、最近は和室(床の間)がある家も少なくなっている住宅事情もあるので、正月飾りも簡素化する傾向にあります。
玄関周りには、しめ縄飾り、門には門松を飾ります。門松は立派なものでなくても松だけでも十分です。
お正月飾りは、お正月に年神様を自宅にお迎えするために飾る目印のようなものです。松だけでも十分年神様に伝わります。
「この家は入っても大丈夫ですよ」と年神様にお伝えするのです。
最近はお正月飾りの販売をハロウィーンが終わったあとに、売っている店舗も見かけます。あまりにも早いとちょっと買いづらいですが。
昔は、12月13日に「すす払い」を行っていたので、この日から28日までにお正月飾りを飾っていました。
現在は13日だとクリスマスもあるので、ちょっと早い気がしますね。
昔は、クリスマスの行事もなかったので12月はお正月準備が主に行われていたのですね。
正月飾りはいつまで飾る?地域による違いは
お正月飾りを飾るのは松の内(1月7日)までです。
ですから、1月6日の深夜か1月7日の朝に外すのがいいですね。
松の内とは年神様が家にいる期間、お正月飾りを飾る期間のことです。
一般的には、松の内は1月7日までですが、地域によっては1月15日のところもありますし、10日のところもあります。
関西の方では1月15日までが松の内になります。
昔は1月15日までが松の内でした。
ところが、徳川家光が4月20日に亡くなったことで、20日は月命日で縁起が悪いから、当時鏡開きも20日だったのですが、日が重なるのは縁起が悪いとなり現在の11日に鏡開きに変更になります。
よって、松の内も15日から現在の7日に変更になったのです。
幕府から遠く離れた関西地方では、この変更がちゃんと伝わりませんでした。電話も電車もない時代ですから情報が正確に届かなかったのでしょうね。
それで、関西の方は松の内が15日のまま現在に至るということなのですね。
夫婦で片方が関西の出身だった場合、松の内の期間に違いがあるので、あらかじめ話し合っておいた方がいいかもしれません。
そして、現在住んでいる地域に合わせる方法が無難です。
関西の人が東日本(関東)に引っ越してきた場合、15日までお正月飾りを飾っていたら、ご近所さんに違和感を持たれるかもしれませんから注意してくださいね。
まとめ
12月には「師走」というだけあって、いかにも年末のバタバタとした雰囲気があります。
お正月飾りは年神様をお迎えする場所を浄化して神聖な場所にする目的と、この家に入ってきてもよいという目印です。
縁起物ですから、飾る日にも注意したいですね。
28日の午前中を過ぎてしまうと30日しか飾れませんので、クリスマスが終わったら飾りを始めるといいですよ。