大きく口を開けたときに口の端っこが切れたりする口角炎で痛い思いをされたことはありませんか。
乾燥した時期に症状が出やすい気がしますが、単に乾燥が原因というわけでもないようです。
大口を開けて笑えるように、原因を知り対策をとって早く直してしまいましょう。
口の端が切れる口角炎
ちょっと笑ったときに、ごはんを食べるときに、あるいは大きくあくびをした時に突如として口の端にはしる痛み。
多くの方が経験したことがあるのではと思いますが、これは口角炎という皮膚疾患により皮膚が裂ける痛みです。
口周りはどうしても動きが激しく、切れたところがせっかくくっつきそうになったところで、うっかり口を開けてしまって再び傷口がぱっくり。。。
口角炎は治りにくく、このような悲しいループにはまりがちです。口角炎の原因を知り、適切な対処でなるべく早く直るようにしたいですね。
口角炎の原因と治し方
私は口角炎は乾燥が原因かと勝手に思っていましたが、どうやら他にも原因があるようです。
口角炎の主な原因は次のようなものです。
・カンジタ菌(カビ菌の一種)や化膿菌などの常在菌
・疲労やストレス
・ビタミンB郡などの不足
・胃の不調
・肌の乾燥
・その他、アトピー性皮膚炎など
カンジタ菌はある程度は常に肌にある常在菌ですが、ストレスや栄養不足により肌の免疫力が低下すると、この菌への抵抗力が低下し肌に炎症が起こり、特に冬場に空気が乾燥する時期には肌の水分が少なく割れやすくなってしまいます。
思いかげず発症するのが口角炎ではありますが、上に挙げた原因から予防については次のような点に注意しておくと良いですね。
口角炎の予防
・肌を清潔に保つ
口の端の食べかすはもとより、口の中が不衛生な場合も細菌の増殖を助長します。歯磨きうがいなどで口の中を清潔にしましょう。
また、口の脇を舐める癖がある人は要注意です。テヘペロも禁止です。
・肌の乾燥を防ぐ
リップクリームやワセリンで唇や口の端の乾燥を防ぎます。
・睡眠を十分とる
睡眠不足は体調を崩す大きな要因です。今、私が口角炎になっているのは主にこれが原因かと…いろいろ思い当たる節があります。
・栄養を取る
ビタミンB郡の不足が口角炎の大きな要因です。必要な栄養については次の対策でまとめて記載します。
口角炎の対処法
・患部を清潔に保つ
気になって触ったり舐めたりすることで菌が余計に増えてしまいます。
患部は石鹸で軽く洗ったらワセリンなどを塗って保湿するようにしましょう。ごしごし強く洗うと余計に肌荒れしてしまうのでやさしく洗ってください。
・ビタミンB2、B6、B12、B3、Aをしっかり摂る
特にビタミンB郡類の不足が口角炎の原因の主な要因です。必要な栄養素をバランスよく摂るように心がけましょう。
ビタミン類を多く含む食品
ビタミンB2:レバー、卵、納豆、うなぎ
ビタミンB6:バナナ、マグロ、サンマ、ナッツ
ビタミンA:レバー、緑黄色野菜
朝は焼き魚に卵ごはんなんか良いですね。
・肌の乾燥を防ぐ
ワセリンを塗って乾燥を防ぐことが有効です。また、口角炎用の薬を使うのも良いですね。
・しっかり睡眠をとる
寝不足は治癒を遅らせます。十分な睡眠がいちばんの薬になることもあります。
・あまりひどい場合は皮膚科で診てもらう
次の章の唇ヘルペスと間違えている場合もあるので、皮膚科で診察してもらいましょう。
唇ヘルペスと口角炎の違い
口角炎に似た症状で唇ヘルペスという疾患もあります。
唇ヘルペスも痛みがあったり、かさぶたができたりと口角炎に似た症状がでることもあります。
口角炎と唇ヘルペスの違いは唇ヘルペスの場合には水泡ができる特徴があり、この水泡がつぶれることでかさぶたができます。
唇ヘルペスの原因はヘルペスウィルスの感染ですが、他の人にも移りやすいのでお子さんや赤ちゃんの世話をしなければならない場合は早めに直したいですね。
皮膚科で軟膏や内服用の薬などを処方してもらうのが安心です。
まとめ
経験上、口角炎は放っておいても直りましたが、実は体の不調や生活の乱れが表面化したシグナルであったことが分かりました。
そのうち直るからと軽く見ないで生活や食事を見直すきっかけにしたいですね。
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