共働き夫婦が増えたことで、赤ちゃんを早くから他の人に預けることも多くなりました。
ママの前ではニコニコしている赤ちゃんでも、他に人が近くにいるだけで泣き出してしまうこともありますね。
パパや他の家族に預けようと思っても泣き止まなくて困ってしまいます。
ましてや他の人へ預けるなんて、より難しくなってしまいます。
さて、赤ちゃんはなぜ人見知りをするのでしょうか。合わせて人に預けるコツも理解しておきましょう。
人見知りは赤ちゃんの成長の証?
赤ちゃんの人見知りは成長の証とも言われていますが、いつから人見知りが始まり、その原因は何なんでしょうか。
人見知りの始まりは生後6ヶ月頃からが多いと言われています。赤ちゃんによって時期や程度は異なりますし、ほとんど人見知りをしない赤ちゃんもいます。
また、人見知りは2~3歳頃まで続く赤ちゃんが多いようです。
人見知りの原因はママ以外の他人に興味を持ち始めたからと考えられています。
ママ以外の人に興味があり近づいてみたいが怖い、という気持ちが入り混じった結果、人見知りの症状が出てしまうのです。よりママ意外の他人、広い世界に興味を持ち始めたということですから、成長の証といわれるのはそのあたりにもあるのでしょう。
特に人見知りの強い赤ちゃんは、長い時間人の目に注目していることが研究で分かっています。ママと他人の区別、人の観察を主に目を見て判断しているようです。
人見知りの強い赤ちゃんと人見知りの弱い赤ちゃんに対して、こちらを向いた顔とよそ見している顔を同時に見せたところ、人見知りの弱い赤ちゃんは「こちらを向いた顔」を、人見知りの強い赤ちゃんは「よそ見している顔」を見ていたという研究結果があります。
人見知りの弱い赤ちゃんは目をあわせることに気持ちが動揺することはありませんが、人見知りの強い赤ちゃんは目を合わせることに恐怖を感じてしまうのです。
このような傾向は、人見知りの強弱でグループ分けした時だけに観察されており、月齢や接近気質、怖がり気質などのグループ分けでは観察されなかったそうです。
興味があるのに、目を合わすと怖くなってそらしてしまう、人見知りの赤ちゃんはその恐怖感によるものではと考えられています。
赤ちゃんの脳は、まだ恐怖をコントロールする働きが発達していないため、その恐怖を抑えることができずに、人見知りを発動してしまうのです。
人見知りな赤ちゃんを人に預けるコツは?
人見知りが強い赤ちゃんでも、どうしても誰かに預ける必要が出てくることがあると思います。
その時に、ママのみなさんはどうしているのでしょうか。コツを知っておけば少し預けやすくなるかもしれません。
1.赤ちゃんが落ち着く物を持参しましょう
赤ちゃんが普段から気に入って使っているオモチャ・ブランケット・ぬいぐるみなどを預ける先に持参して、赤ちゃんに安心を与えましょう。
ただし、保育所など事前に許可を得る必要がある場所もありますので、前もって確認してください。
2.最初は短時間で預けましょう
人見知りの赤ちゃんは、預けた先で泣き続ける場合は多いです。
初めて預ける時から長時間預けてしまうと、ずっと泣き続けてしまうことがあります。泣き続けてしまうと、水分すら取れずに脱水症状になることも。
まずは、短時間で預けてみましょう。
3.赤ちゃんの目を覗き込まないようにしましょう
人見知りの赤ちゃんは、目を合わせてしまうと人見知りをしやすくなってしまいますので、初めての人は赤ちゃんと目を合わせないようするのが良いです。
4.預ける前に赤ちゃんが眠くなりやすいようにしましょう
赤ちゃんは眠気に勝てませんので、預ける前に、お腹いっぱいにする・たくさん遊ぶなど、眠くなる状態にしましょう。
そうすることで、預けた先ですぐに眠りやすくなります。ずっと泣いているよりも、眠ってしまった方が赤ちゃんにとっても良いですね。
5.預ける前から、家以外の場所にも慣れさせておきましょう
いきなり知らない場所に連れて行かれるのは、赤ちゃんでなくても不安になってしまいます。
6.一時保育で預けるのは、泣いてもしょうがないと思いましょう
保育士さんも泣くことを理解していますので、泣いて当たり前と思って対応します。気にせずに泣いていても預けてしまいましょう。
泣いている赤ちゃんを見るとママも不安だと思いますが、その不安は赤ちゃんにまで届いてしまいます。
ママの姿が見える時だけ泣く赤ちゃんもいますし、泣き疲れて眠る赤ちゃんもいます。繰り返し一時保育を利用していく間に、泣きながらも遊ぶ赤ちゃんもいるようです。
7.必ず預け先と連絡を取れるようにしましょう
泣き続けている赤ちゃんは、急な体調の変化を起こすこともあります。そのため、預け先からの連絡をすぐに取れるようにしておくことが必要です。
預け先に何時に迎えに行けばいいと思ってその時間まで赤ちゃんのことをすっかり忘れて良いわけではありません。
預けている間も赤ちゃんが大丈夫かな、連絡来てないかなと確認するようにしましょう。
まとめ
人見知りが強い赤ちゃんを保育所だけでなくパパや家族に預けることは、とても大変なことだと思います。
預けられるようになるとママの負担も減りますし、泣かれてしまうパパや家族も赤ちゃんとの楽しい時間を過ごせるようになります。
何より泣き続けることは、赤ちゃんにとっても負担ですから、赤ちゃんにとっても負担を減らしてあげられると良いですね。
人見知り赤ちゃんを預けるコツを紹介しましたが、赤ちゃんにもママにも預け先にも合うコツが見つかるよう、参考にしてみてください。
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