お正月には義理の両親、夫の同僚、他にも親戚などが訪れることもあると思いますが、その際に振舞う、おせち料理はうまく盛り付けできそうですか。
せっかく時間も手間もかけて用意するおせち料理です。召し上がる皆さんにも喜んでもらえるように美しく盛り付けたいですね。
今回は最近多く使われている三段重へのおせちの詰め方をまとめてみました。
盛り付けの参考にしてみてください。
おせちの重箱への詰め方の基本
詰め方の基本はシンプルなので実際に料理を入れていく前に確認しておいてください。
・形がくずれにくいものから入れていく
かまぼこのような箸でもっても形のくずれないものから入れていきましょう。
・奥から手前に詰めていく
最初に入れる場所を考えておき、奥から詰めていきましょう。汁が垂れたり先にいれた料理がくずれることを防げます。
・味や香りが移らないように仕切りや器を使う
煮物、酢の物さまざまな料理がお重に詰められるので、隣どうしの料理の味や香りが移りやすくなります。
仕切りを使ったり、器にいれるなどの対策を取りましょう。
・汁気があるものは器を利用する
汁気があると他の料理に移ってしまうので、そのようなものは小さな器に分けてからお重に入れます。
・全体の高さが揃うように、厚みのないものは重ねて盛り付ける
美しく盛り付けるために、全体の高さを揃えます。厚みのないものは重ねるなど盛り付け方を工夫して高さを揃えてください。
・魚、海老などは頭を左にする
諸説ありますが、頭を左にするのは日本では常識ですよね。その分、逆に詰めてしまうと常識知らずと思われてしまうかもしれません。
おせち三段重への料理の詰め方
三段重のそれぞれのお重にどのような料理を入れていくのかを確認してみましょう。
五段重については下の記事も参考にしてみてください。
https://nonbiriteatime.com/530.html
一の重
おとそにあわせた祝いの肴や口取りなどの甘い料理を詰めます。
・黒豆
・田作り
・紅白蒲鉾
・伊達巻
・昆布巻き
・錦卵
・栗きんとん
・たたきごぼう
・お多福豆 など
二の重
酢の物やメインディッシュ的な焼き物などを詰めます。
・ブリ照焼
・鯛塩焼き
・えび
・数の子
・紅白なます
・酢蓮
・菊花かぶ
・酢だこ
・小肌粟漬 など
三の重
煮物などを詰めます。少しスペースを空けておいて保存のきかない料理などを当日入れてもよいですね。
・煮しめ
・筑前煮
・くわい
・里芋(八つ頭)
・その他、蓮根、ごぼう、にんじん、こんにゃく など
おせちを綺麗に盛り付ける重箱の使い方
お重への詰め方の形にはいくつかの基本形があります。詰める料理の量や大きさなどでどの形にするか決めると良いでしょう。
・市松
たくさんの種類を少量ずつ入れられるので一の重に向いています。
・段取り
料理の大きさにより横に3つか5つに分けて入れます。
尾頭付きなどは一番奥に、切り身は中央へ入れると良いです。
・枡かけ(手綱)
メインの料理を引き立てる詰め方で二の重に最適です。
斜めに3つか5つに分けて詰めます。
かにや鯛など大きいものも中央に入れることができます。
・七宝
中央に1種、周りに6種を詰める型です。中央に美しい料理を配置すると全体に華やかさを演出できます。
・隅取り
四隅を三角に使い、中央がひし形となる。七宝と同様に中央には目を引く綺麗な料理を詰めましょう。
1段目におすすめの形
【市松】
奥にはくずれにくい紅白かまぼこ。
手前には取りにくい栗きんとんや黒豆などを入れると良い
2段目におすすめの形
【段取り】
中央にメインとなるブリの照り焼きなどを詰める。
【枡かけ】
鯛の塩焼きなど大きいものも斜めにすれば入るようであれば枡かけで
3段目におすすめの形
いずれの形でも大丈夫ですが【七宝】や【隅取り】で華やかにしてみても良いと思います。
まとめ
お重への詰め方の基礎がだいたい分かったら、全体の料理のボリュームをみてどのように詰めるかを考えてください。
場当たり的に入れていくと詰め忘れた料理が出てきたり、無理に入れようとすれば綺麗に入らないかもしれません。
綺麗なおせちで晴れやかなお正月を迎えてくださいね。
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